2017年08月22日

世界はここにしかないって上手に言って



スギーリトルバードは動かない。


まだ終わっていないといえば終わっていないし、終わったといえば終わってしまった夏。


今年は、海水浴も川遊びもプールも花火大会にもフェスにも行かず、BBQもしなかった。とにかく夏らしいものは何ひとつしませんでした。アイスも二回くらいかも。


加えて、私の勤める工場の経営者は

「働け働け。貴様らは馬車馬のように働けー!!」

と言いながら圧力をかけてくる。

おそらく彼は私達のことを機械の部品のようにしか思っていないようです。代わりはいくらでもいるのだぞ、と。


なので、お盆休みも少しだけ(あるのが奇跡)で、一億総活躍すべく毎日毎日汗だくになり、労働にはげんでいます。(実際、熱中症に一度なった。)

働き方改革ってあれは一体どういうことなのか。子供の発想。

とにかく何をしても、和歌山の御坊までは届かない。田舎まで届くのは税の徴収と徴兵だけ。


長期休暇がある、というのをテレビのニュース番組などで見ますが、外国の事の様です。あれは一部の特権階級の方の権利でしょうか。私には夢のまた夢です。働けど働けど暮らし楽にならざり、じっと手を見る。




働く以外の時間は、相変わらず映画を見たり、音楽を聞いたり、諸星大二郎の漫画を読んだり、弾けないギターを弾いてみたりと、のんびりと過ごしています。(中学生から現在まで何ひとつ変化のない生活。)

こんな時間があるのが、せめてもの救いです。

そうでもしないと気が狂ってしまいそうです。
身体と心には静養というものが必要です。

不謹慎ですが、いっそ狂ってしまった方が楽かも知れないとも思ったりもします。

あと、ウェイという本屋はどの店舗も、品揃えが悪く心底センスがないと感じています。






先日、「ぼくのおじさん」という映画を見ました。

気楽に見れるのがいいなあ、と店をぶらぶらしていると発見。

手に取りあらすじをみると「主人公の小学生がおじさんと夏休みを過ごす」というもの。

普段なら「けっ」と唾を吐きかけて、ビデオ屋の棚をなぎ倒し、店員に罵声を浴びせ、さらに店長を呼びつけたりするところですが、夏らしい事を全くしなかったからなのか、妙に気にかかったのでレンタルしてみました。

サローヤン「僕の名はアラム」という小説に「男はつらいよ」を混ぜたような雰囲気で、大人から子供まで、誰にでも楽しめるような作品でした。

すごく感動したり、泣けたりしません。派手なものでもないし、何かを考えさせられるような大作ではありませんが、軽く見れて楽しい気分にちゃんとなれるとても良い映画だと思います。


「サマーウォーズ」とあわせて、夏の1本にどうぞ。



  


Posted by スギーリトルバード at 21:39Comments(0)日記