2018年12月25日

12月25日の記事

12.23(日)

夜更かしをしたせいで遅い目の起床。私が寝ている間に母親から妻に連絡があったようで、起きて身支度をして実家に向かう。両親が韓国旅行に行ってきたのでお土産があるという。私には薄毛に聞くシャンプー(高麗人参入り)、妻には化粧水、娘には服や靴、お菓子などを貰った。これで絶対に毛が生える。また髪を伸ばそうと思う。

前日、私がライブをしている間、娘は体調のせいか18時頃からずっと寝ていた様で風呂に入りそびれたそうだ。それで朝風呂に入るためにきさくの湯に行く。三連休の中日だというのに男湯は、私が湯から上がる寸前に1人のおじいさんが来るまで貸切だった。女湯は完全に貸切だったそうだ。冬の温泉がこんなんじゃマズいと余計な心配をしてみたものの、夏場は目の前の川が泳いだりBBQしたりとスポットでクソ混雑してるし、夏に一年分稼ぐんやろな、と一人で納得。

風呂から上がり実家に戻って、みんなで昼飯を食べた。その後、両親はカジノに出かけ、私たちは昼寝をした。年末恒例の妻の郷への帰省用のタイヤを買いに、最近できたイエローハットに出かけ、スタッドレスタイヤを購入した。噂に聞いていた通りの某知り合いが働いていて、話しかけてきたので付き合ったら絶妙に気まずい雑談になった。目を合わせなければよかった。それにしてもタイヤかタイアか悩みますよね。

夕飯は美咲という、これも最近知った"台湾家庭料理"と看板にある店に行った。日本人ではない方が料理を作っていたので、小籠包などを中心とした台湾ならではのものが多く、いわゆる中華料理とは違った味付けで面白かった。ただ、あの台湾独特のスパイス(八角?)の匂いはしなかった。日本向けにアレンジしたのかも知れない。後は、魯肉飯と牛肉麺と牡蠣のオムレツがあれば何も言う事がないが、こいつらは屋台料理で家庭料理ではないのかも知れないし、日本の食材では再現不可能なのかも知れない。

台湾飯を堪能して自宅に帰る。温泉以降ずっと眠かったのだが、家に帰った瞬間にスーパーヘビー級の睡魔に襲われ、イッテQまでもたず娘と共に一瞬で寝てしまった。



12.24(月)

一度も目覚めずに12時間近く眠り、妻と娘の里帰りの日の朝を迎える。高速バスに乗るために大阪に向かう。高速道路を走り順調に心斎橋に到着して駐車場に停める。目的地は梅田だが、安価で便利な駐車場を知らない。心斎橋から地下鉄に乗り梅田へ。娘は初めての電車。人の多さに圧倒されておとなしかった。

梅田到着後はすぐに昼ご飯を予約している店に向かう。キッズスペースを併設している、という事で選んだのだが、これが裏目に出た。娘はキッズスペースに行きたがるばかりで愚図る愚図る。飯も食べたがらないし、実際ほとんど手をつけなかった。それのせいで大人も食べられない。まともに食べられない飯も値段が高い上に不味い。この値段でこの味ならコンビニの弁当を買う方がマシ。同じ値段でもセブンイレブンにあるなら、そちらを選ぶ。さらに、同じような家族連れで混雑していて、子供がはしゃぐ声があちこちでして、とにかくまともに飯を食う状況ではなかった。娘は愛せるが、騒ぎまくる見知らぬガキなんか鬱陶しいだけだ。キッズスペースはキッズスペースで激混みで、軽い地獄を味わった。


私は飯にほとんど手をつけずゲッソリして疲れてムカムカして(こういうの本当に向いていない)店を後にし、高速バスターミナルに向かう。妻と娘と今生の別れをすませ、タワーレコードに行った。victoryというフォーキーなソウルシンガーのものを視聴してめちゃ心惹かれたが、結局は七尾旅人の新譜だけを買い、シネリーブル梅田に急ぐ。あとギターマガジンのトロピカルスウィンギンのCDも見つけてあれも心惹かれた。視聴できたら買ってたかも知れんが、でも今はキューバの気分じゃないから買わなかったかも。

スカイビルはクリスマスマーケットが開催されていて凄い人混みだった。クリスマスイヴのせいか、多過ぎる人混みに気分が悪くなった。人混みを本当にかき分けてシネリーブル梅田に到着。「マイサンシャイン」という映画を観る。クリスマスイヴにミニシアター系の映画を見ようとする人は、さすがに少ないらしく、ここは快適空間。

カウンターでチケットを購入する際にスタッフの男の子が新人なのか、研修中っぽくて女性スタッフと2人がかりで対応してくれた。男の子は緊張からか噛みまくりで、「マイサンシャイン、14時からしゃしゃしゃしゃーはスクリーン2番でしゃしゃしゃしゃー、メンバーズカードなどのしゃしゃしゃしゃー」という感じで何を言ってるのかわからなくて心の中で「焦らなくてもいいよー」と微笑ましく思っていたら、女性の先輩スタッフから「何、しゃしゃしゃしゃー、言うてんねん(ビシッ)」というツッコミが入り、声を出して笑ってしまった。

肝心の映画は素晴らしい作品で、エンドロール中に「"ググったらたまたま時間が合うのがこれやったー"みたいな軽い気持ちで観て本当にごめんなさい」という気持ちでいっぱいになった。しかし、こんな出会いも大事。

個人的に今年は「万引き家族」と「デトロイト」が最高に胸にきた映画で、完全にその両方のテーマと要素が詰まっている映画だった。監督の前作「裸足の季節」のような美しい映像や美しいシーンが時折入ったりして切なくて胸がぐーっと苦しくなった。この監督も子供の使い方が上手い系譜だね。あとハル・ベリーがめっちゃ綺麗。


シネリーブル梅田を後にして急いで難波のTOHOシネマズなんば別館に移動。当初はライブを観に行く予定だったが、「行きたいな」と思うライブやイベントが大阪中のあちこちでいくつもあって、どれにしようか悩み過ぎて全部やめた。それで、劇場公開終了ギリギリの「ヘレディタリー/継承」にした。スクリプトドクター三宅さんの言う"今世紀で1番怖いホラー映画"を劇場で体験しよう、と思ったのだ。映画館に着いてチケットを買うと、同じように思った人が沢山いたのかスクリーンはほぼほぼ満席だった。


フレッシュなホラー演出や、けっこうアレっぽいとかコレっぽいとかあったりの映画らしいのだが、ホラー映画初心者の私にわかった事も書ける事も何もない。伏線キッチリらしいが、それもピンとこなかった。ボヤッとしとるね、わし。

私にわかった事は"あらゆる角度でジワジワとずーっと不吉で嫌な感じのホームドラマの映画だった"という事。それとコクソンを観た時みたいな「なにこれ? ホラーなん? つーか、どこに着地すんの?」みたいな不安感がずーっとある。もしかしたら、それこそが"この映画を楽しんだ"という事かも知れない。たしかに、これだけジワジワ引っ張るのも演出力があってこそだな、とも思う。そこらへんは賢者に任せよう。あと、真っ暗で大音量の劇場で見ないと3割減くらいな気もする。サラウンドも必要な要素かな。とにかく映画館で体験できて良かったとは思う。真横とか後ろの方で嫌な音すんのよ。あとはホラー映画マナーをもう少し勉強してのぞめばよかった。

映画館ならではのシアター一期一会的に言うと、左隣に座っていた中学生か高校生の女子二人組が手と手を取り合って「ヒャー」とか「まだ終わらんの、これ?」とか「私、マジで帰りたい」「お腹痛くなってきた」とかヒソヒソと騒ぎながら観てたのが微笑ましかったし、右隣の大学生くらいの男子二人組は客電がついた瞬間に「やー、全然怖くなかったっしょ!」みたいな感じで、お互い変な映画知識のマウンティングの取り合いを始めた。シネフィルにボコボコにされそうな浅い感じやったけど、大学生くらいなら、わかった感じで色々言いたいよね。そんな感じで満席の映画館ならではの雰囲気を楽しめて面白かった。


飯でも食べて家に帰ろうと映画館を後にして駐車場に向かう。車を長堀駐車場に停めた時点で夕飯はインデアンカレー長堀店に決めていた。近年のスパイスカレーの店も美味いは美味いが、店によって好き好きが出てしまうので、安心を求めるならインデアンカレーだろう。絶対にいつでも美味い。世の中で"絶対"と言い切れるもののひとつ。

足早に夜のミナミを縦断し、インデアンカレーを目指し歩く。少し汗ばんできた頃に店に到着して、甘くて辛い最高のカレーを食した。「次はツウっぽくスパゲティを食べてみよう」と思うが、根の保守的なところが働いてしまってカレーにしてしまうのも毎度のこと。


それにしても、1人になると、タワレコ(中古レコード屋)、映画、カレーという17・18歳くらいから行動パターンに1つも変化がなくて、楽しいやら情けないやら絶妙な気持ちで自宅に帰った。


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Posted by スギーリトルバード at 12:22│Comments(0)日記
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