2018年12月02日
12月2日の記事
11.30(金)
今週のアフター6 ジャンクションのオープニングトークに宇垣氏の名前がよく出てきて気分が萎える萎える。女子アナ狂いからアトロクファンは勿論、宇多丸師匠をはじめスタッフや三宅監督とか本当に宇垣氏が好きだよねぇ。それはさておき、水曜と木曜の特集は面白くて、番組自体が一時期のつまらなさを超えてきた気がする。
デュシャンの特集を聞いていて思い出したが、私は25歳位の時に横浜美術館でデュシャン展を観た事がある。それが目当てで横浜に行ったのではないが、逗子に住んでいた同級生の家に遊びに行った帰りに1人で「横浜という街はどんな所だろう。そう、あれは北京ダック。」と思って寄ったところたまたま美術館の前を通りかかった時に看板を見てビックリして入った。20代前半で現代音楽や前衛芸術やポップアートに目覚めて、盲目的にそういう難解なものほど良いと頑なに思っていたし、必死に勉強中だったので、そういう時に体験していたく感銘を受けたが「それは全部デュシャンの思うツボだったのですね」と特集コーナーを聞きながら考えたりして、労働をこなした。
ちょっとでも暇になると土曜日のライブの事を考えてしまい、それで一日中妙に緊張していて吐き気が物凄かった。「緊張するのは準備が足りていないからだ!」と結論が出たので、緊張を振り払えるようにスタジオに行った。指には血豆、口からは血反吐、という想像を絶する猛練習をしたので不安はおさまった。それで自宅に帰ったのだが、グッタリしてしまって珍しくアルコールを一滴も飲まずに大人しく布団に入った。
12.1(土)
おーい!師は先生や師匠でなく坊主・僧侶の事ですよー。
久しぶりの土曜日の労働。だからといってやる気が出るわけでもないし、帰りたい気持ちしかわかない。「週5日、一日8時間以上の労働をさせる経営者は法律で罰せられるようにしたらいいのに」と働き始めてからずっと思っているし、誰一人としてその発想にならないので日本の政治家は信用できない。イタリアを本当に見習って欲しい。このまま行くと、飯と睡眠以外の時間は全部労働時間になるぜ。日本は労働階級の人間以外は全員頭の病気。俺らみたいな低所得者や外国人労働者を働きアリかなんかやと思ってんのと違うか。マジで。
そういう風に朝から胸糞が悪かったがウイークエンドサンシャインを聴いてごまかしながら働いた。元ちとせの民謡を歌ったアルバムからの曲がクソかっこ良かった。そのまま流れで世界の快適音楽セレクションと土曜日の午前中の黄金コースで気持ちが回復していった。
午後は真面目に労働し、定時になると事務所に向かって中指を立てて悪態をつきながらタイムカードを叩きつけて自宅に帰った。風呂に入りライブの用意をして和歌山市に向かう。妻と娘を連れて行くのも久しぶりだ。
会場である音家松林商店に到着し、私はリハーサル、妻と娘は食事を取りに二手に分かれる。お店に入る前に緊張するので煙草を一服。最近はレコーディングのストレスとライブの緊張のストレスで禁煙を解いてしまった。えいや!と店のドアを開けると本日のメイン島崎智子さんがリハーサル中。リハーサルから緊張感があって良いもの見ました。役得。それで私の気も一層引き締まったけれど、緊張もますます募ってしまった。島崎さんはマイクから離れると、とても良い人だった。音源や動画から「天才肌の気難しい感じだろう」と勝手な想像をしていたが思いっきり予想を外した。
自分のリハーサルを終えるとすぐに開場して、お客さんが次々と集まってきた。さらに緊張が高まり、初めてライブ前に「帰りたい」と思ってしまった。しかし、そうはいかないので、自分の全力をステージにぶつけてみたが、どうだったんだろうか。自分ではわからない。
なんとか自分の出番を終え、島崎智子さんのステージを観る。これはもう凄かったですよ。凄すぎて「凄かった」とか「強烈!」みたいな言葉しか出てこなくてバカみたいな感想しか書けない。とにかく、音源や動画からではわからない何段階も上のフェーズの人だったし、私は「歌を作って歌う」という事がライブを観ながらどういう事かわからなくなってしまった。歌とピアノできっついビンタをされたような気分でした。
終演後も和やかで賑やかな時間でしたが、賢くライブを見ていた娘も色々と限界がきてしまい、挨拶もそこそこにバタバタとおいとましてしまった。はじめましての方からお馴染みさんまでのお客様、松林商店のお二方、そして、島崎智子さん、どうもありがとうございました。
この夜の体験でもっと遠くへ飛べる気がする。
「まだまーだで。まだまだで。」やで、ほんま。
Posted by スギーリトルバード at 00:28│Comments(0)
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