2018年12月12日

12月12日の記事



12.10(月)


カルチャー界ではそろそろ2018年の総括に入っていて年間ベストなどが出始めてきた。誰にも求められていないし頼まれてもいないが、私も趣味である音楽収集と観た映画の年間ベストをほぼ毎年発表している(かつてはSNSで、今はブログ)。芸能人やアーティストや作家や批評家の物真似をしているだけの芸術家気取りの自己満足の自慰行為の表現活動だが、そんなものはyoutubeを始め今や巷に溢れ返っているので、私のものくらいは本当に広い心で許していただきたい。それに今は"質"なんてものは求められていないので、誰もが簡単にアーティストや批評家になれるじゃないですか。その"お手軽さ"こそ全て。研究したり深く思考を巡らすなんてダサいし感覚が古い。オールユーニードイズお手軽。

その内、和食も「先輩ー。ちゃんと出汁とか取ってるんすか? そんなの意味ないっしょ? 粉末のやつでいいっしょ?」でミシュラン通る世界になるし、むしろ、そうなって欲しい。何万円も出して飯なんか喰えるか! ていうかミシュラン星取り、とかいうても素材が何万円もするもん使った料理なら、それだけで美味いわ。業務スーパーで100g250円くらいの豚肉やら安い魚を仕入れて、調理技術だけで素材の美味さ引き出せや。250円の素材を何万円分の価値に引き上げるのが腕とか技術であって、素材勝負なんやったら金持ってる奴の天下やないか。食べる方も金持ってる奴しか食べられへんし、それでなにがグルメじゃ、アホったれが。お前らは有難がらんが、あの値段で牛丼を提供できる吉野家の方がよっぽど星3つやわな。



先週の金曜日のアトロクのスタジオライブをタイムフリーで聴いた。呂布が出演。この間からAmazon musicにあるものは全部聴いていて、凄く好みのトラックを作るし、ラップもいけてるので、気にしていたのだ。それで肝心のスタジオライブはというとめちゃくちゃ最高で単純に"この人、好き!!"ってなった。フロウが好みなんだと思う。トラップから王道なところまでやる軽やかさも好印象。それとトラックね。「絶対にヒップホップだけじゃなくて色んな音楽を聴いてる!」ってわかる。ヒップホップを信じているからこそヒップホップ以外を見つめている人間の音がした。これで家に30枚しかレコードがないなら本物の天才やわ。"お手軽さ"とは対極の世界。でも本当は"お手軽"が最高で世界はそちらに向かうべき。


夜は、ほとんど毎週かかさず見ている「youは何しに日本へ」(私は外国人にとても興味がある。)を見たり何やらしていると「THE W」が始まったので見てみた。私はゆりあんレトリィバァが凄く好きで、友近の次に面白いと思っている。それは"日本で2番目に面白い"とイコールだ。ちなみに3番目が森三中。4番目は海原やすよともこ。5番目が鳥居みゆきorたんぽぽ川村さん。それ以外は全部並列に6位。

ありとあらゆる芸術は"女性には敵わない"と私は考える。お笑いでも男がいくらはしゃいだところで勝てはしないのだ。音楽もそうで、男がいくらがむしゃらに歌ったり叫んだりしても、女性がフフンと歌う鼻歌には敵わない。疑うなら試しに竹原ピストルを聴いて、そのあとにVashti Bunyanを聴けばいい。きっと言っている意味がわかるはずだ。そして、これは決定してしまった事なので、誰が何と言おうが絶対に覆らないし、異論は一切認めない。


ゆりあんが敗退したのでぼーっとしてたら酒の飲み過ぎで気絶してしまった。あと、ボヤーっとしていたら曽我部恵一さんの新譜「ヘブン」の初回プレス分が売り切れてしまったそうなのでセカンドプレスまでおあずけをくらった。それにしても良いタイトルだなぁ。詩人は一味違うぜ。



12.11(火)


起床のアラームがなり、天気予報をチェックしたら気温が摂氏4度だった。どうりで寒いわけだが、冬は寒いものなので、それで大丈夫。あと夏派・冬派みたいなしょうもない話をかましてくるのもええ加減やめてほしい。ああいう人間というのは"一長一短"という言葉を知らないのかな。あと「THE W」の結果は天気予報の後に一瞬で知りました。もうこの世はリアルタイムで進むもの以外は楽しめない仕組みになってしまった。スマホを捨てよ、街に出よう。


真面目に働いた。とにかく真面目に働いた。工場に元請けの方が来て、私の持ち場に一日中いたので、いつもの様にダラダラと不真面目な馬鹿みたいな態度が取れなくて、常にピリっとした態度で働いたので本当に疲れた。

私は労働なんてものは"金を稼ぐ手段"としか考えていないので、決まった時間に出て、決められた時間に帰れればそれでいい。労働になんて何も求めていない。家に帰って、映画を観たり、音楽を聴いたり、家族と話をしたりする時間だけが生きる喜びだ。 だから"仕事が生き甲斐"という人や"仕事が好き"な人が心底羨ましい。人生にとても意味がある、と思う。

とにか珍しく真面目に働いたせいか、自宅に帰ると凄く疲れていたし、咳が止まらなくて苦しかったので、自宅に帰っても飯と風呂以外は何もできなかった。録りためているドラマも映画も消化できなかったし、さらにこの日から再開しようと思っていたレコーディング作業もできず、栄養剤を飲んで娘と同じ時間に布団に入った。
  


Posted by スギーリトルバード at 20:25Comments(0)日記