2018年09月25日

風が騒ぐ夜は



9.22(土)

金曜日のブログには「焦らない」と書いたものの充実中毒の僕は「このまま週末をむかえるのはなんとなく嫌だ」とやっぱり妙に焦ってしまいソワソワしたので、ブログ更新後スタジオに向かいレコーディング作業をした。1曲の中の1本のギターを録るのに2時間もかかってしまい、自分の演奏技術の無さとプレッシャーの弱さに愕然とした。毎日の練習を続けていれば、こんな事にはならなかったはずだ。体調の悪さを理由に楽器の練習をさぼっていたから、こんな風になってしまったのだ。それで、落ち込んでしまい作業の途中で帰宅。妻がテラスハウス東京編のラストあたりを見ていたので、隣で酒を飲みながら僕も見る。そして完走。それにしても辛い東京編だった。全話欠かさず見た妻は心底ぐったりと疲れていて「彼女の体調不良が治らない原因はテラスハウスなんじゃないか」と思うほどつまらない第2シーズンだった。それが加わった分ヤケ酒気味になってしまい、またしても二日酔いと寝不足となり出勤時間をむかえた。それにしてもプレミアムフライデーってなに?三連休ってなに? 新潮45ってなに?んなもんガソリンぶっかけ火つけちまえ。


労働後は新しく始めた録音曲のコーラス録りをするために244君と田辺市に向かう。ゲストコーラスはメトロロけんた君。雑談しながら録音を開始。流石の音楽センスでスムーズに作業は終わり、そのタイミングでアストロノーツのしもーね君も遊びに来て新しい音源を交換したりした。そして完成したけんた君のハーモニーは美しく、楽しい夜になってきて僕はウイスキーを飲み過ぎて酔っ払って、お三方には本当にご迷惑をおかけしました。僕のくだらなさは今更取り返しがつかないですが、音楽だけは素晴らしいものにします。





9.23(日)


朝、目を覚ますと自宅だった。そしてテレビの前で下半身が裸の状態だった。猛烈に頭が痛い。胃がムカムカする。身体がダルい。記憶がない。「あー。久しぶりにやってしまった」と身体的苦しさと精神的恥ずかしさでもんどりうっていると、妻が「起きて‼︎ ほんで、掃除機かけたいから娘と散歩してきて!」と怒鳴ってきた。この様子では帰宅後にも何かやらかしてもいるようだ。完全に分が悪いので、物凄く怠かったが娘としばらく散歩に出る。その間に昨晩の事を思い出そうとしたが、レコーディングが終わる頃の時間までしか記憶がない。経験上これはもうどうしようもないパターンだし絶対に迷惑をかけたはずだ。なので、思い出す事はあきらめてお邪魔したメトロロけんた君に土下座しながら打った謝罪のメールを送り、送り迎えをしてくれた244君には土下座して頭を擦り付けながら謝罪の電話をかけて許しを乞い、なんとか帰宅。こんな僕を笑って許してくれた2人は体も心も大きい素晴らしい人物だ。

そのあたりから頭痛も吐き気も怠さも3倍増しになり布団に倒れ込んだ。そしてそのまま夕方まで、眠っては頭が痛くて目覚め、また眠っては吐き気で飛び起きる、というのを繰り返す。いつもはどれだけの二日酔いでも半日もすれば治るのだが今回は全然治らない。妻も娘も呆れている。

結局、寝てばかりで日が暮れた。二日酔いは治らず頭も腰も重いが、食事と風呂を一気に済ませられる宝の湯へ行く。風呂は軽く入ったのだが、のぼせたのか頭痛が激しくなった。妻と娘は夕食を済ませられたが、僕は途中で倒れ込んでしまいトイレで嘔吐したりしたのでそのまま帰宅。布団に再び倒れ込んで寝ていると22時頃、急に視界が明るくなり、頭もクリア、胃のムカムカもゼロになり、気分も爽快で走り出したいくらいだった。






9.24(月)

たくさん寝たおかげで100%ではないが、かなり体調が戻る。妻はまだ風邪気味で、娘はかなり元気だ。二日酔いのせいで僕は使い物にならなかったし、妻も体調不良で買い物も何もしていないので冷蔵庫には何もない。それで朝からコメダ珈琲で優雅に朝食を決め込んだ。それから、土日の二日間とも娘を家に閉じ込めていたし、先日義母から「娘にオモチャでも買ってあげてくれ」と連絡があったところで、ちょうどいいタイミングなのでトイザらスがあるイオンモール和歌山に向かった。

妻が下調べしていた目当ての商品をトイザらスで無事に購入し、昼飯でもとフードコートに向かったが爆発するほど人がいて、休日のイオンモールの破壊力を見せつけられ、思わず後ずさりしてしまった。その頃から体調が崩れてきた。耳が詰まるし咳が止まらない。頭も少し痛む。それでギターの弦だけを島村楽器で買って、逃げ帰る様にイオンモールを離れ、ファミリーレストランで食事をして帰路についた。



帰宅後は吉田大八監督最新作の「羊の木」を見た。僕は体調と集中力のせいで、あまり合わなくて平均点ぐらいの感想しか持てなかったが、吉田大八クオリティは完全に保たれてはいるし、吉田作品では「クヒオ大佐」「美しい星」に比べればわかりやすい、というか、誰が見ても普通に面白い映画だと思う。僕は「美しい星」はかなり好きだが、これは普通によくわからない。しかし、よくわからないが面白い、という最高のブツである。「羊の木」の個人的なハイライトは、主人公が組んでるバンドの音楽性がポストパンク・ノーウェイブ的なインスト音楽をやっているところで、「あんなに寂れた田舎にあんなバンドいてないで!」とか独り言を言いながらゲラゲラ笑った。ちなみにギターは木村文乃。絶対こんな人おらん。  


Posted by スギーリトルバード at 19:10Comments(0)日記