2018年09月21日

光陰 LIKE AN ARROW



9.18(火)

僕も妻も娘も体調が悪い。3人の中では僕が一番マシな気もしているが決して健康ではない。いい加減に治って欲しい。体調が悪いが休むほどではないし、僕は災害レベルの台風の最中でも出勤する勤勉な日本人なので、元気よく今日も出社するのである。

月曜たまむすびのオープニングトークの中でパートナーの方が、番組の慰労会?の飲み会への参加を断った理由が「俺、群れるの嫌いなんで。」とボケか本気かわからないトーンで言ったのを聞いた(別の理由も言っていたが、これも確かに言った)。こういう漫画か映画の中でしか使われないセリフを現実世界で言う人にたまに出くわすが、本来の意味ではない方で感心する。




帰宅後、夕食を食べながら「リメンバー・ミー」を観た。これが傑作で感動した。2018年ベスト級。トップ3には確実にランクイン。僕がこの映画の良いなと思った部分は、音楽や芸術の良いところばかりを描かずに悪い方にも作用するところもちゃんと描いたところ。それは家族も同じで、家族というものは素晴らしいしありがたいが、時として呪いや呪縛にもなり得る。

「ピクサー作品の中なら『トイストーリー3』と並ぶ傑作だな‼︎ 作品のテーマも凄く似てるし…」と隣で見ていた妻にグイグイと詰め寄って感想を言い、独りよがりな事ばかり話していたら、後に両作品の監督は同じ人物、という事がわかり、見事に僕の無知蒙昧ぶりも明らかとなった。小難しい事を言おうとする割に頭が悪い。





9.19(水)

家族全員、変わらず体調が悪い。そんな中、妻がしれっと安室奈美恵の3枚組CDセットを買っていた。世代的にはドンピシャだとは思うが、僕が思っていた予想の5倍以上は好きなようで、ここまでファンとは思っていなかったので少し面白かった。僕はケニー・ランキンのコンロンビアレーベルに残したシングル集と思い出野郎Aチームの新しいEPを買った。

テラスハウス東京編を見続けているのだが、登場人物の大阪弁で話す女の子が本当に凄くて、この子について誰かと語り合いたい。ダイバーシティの申し子としては、この案件は見過ごせない。






9.20(木)

まだまだ家族全員で体調が悪い。

アトロク水曜日をタイムフリーで聞く。特集コーナーの「アナウンサーvs朗読」が凄かった。感動した。ここ数週間の水曜日は特集コーナーが神懸かっていて今後も水曜日は毎週聞き逃せなくなるような気がしている。


久しぶりに「僕けっこう色んなタイプの音楽聞くんすよ」とかましてくる野郎に出会った。先日の漫画の台詞を現実世界でも使ってくるマンにも共通して言える事だが、こういうタイプの人間はSNSで大変に映える。それはもう見事に生き生きして逆に羨ましいぐらいだ。

夜は実家で飯を食べた。あまりにもみんなの体調が戻らない事を心配して母親が世話を焼いてくれた。助かった。とはいえ、週の頭の方よりかは良くなりつつはある。娘の咳は止まらない。





9.21(金)

まるでタイムスリップしたかの様に金曜日。今週は本当に何もしていない気がしている。以前なら焦って焦って仕方がなかったが今はもう何とも思わなくなってきた。焦ったところでアラフォーともなれば得るものも少ないし成長も遅いし伸び代も少ない。それと単純に体力がない。





地方紙で知ったのだが、御坊にサブカルチャーに強い喫茶店ができるらしい。クソリプおじさんaka僕としては噛みつかなければいけない。なにやら、アニメや漫画などに地元が弱いので、そういうのに特化したお店を作りたいそうだ。それはそれで志の高い良いことで地元も活性化することだろう。問題はそこではなく「アニメや漫画、ゲーム、アイドルなどはもはやサブカルチャーではなく文化的にも経済的にも完全にメインコンテンツではないか」という事だ。今は80・90年代ではないのでアニメやアイドルや漫画の話で盛り上がっていても、かつての様に白い目で見られる事はないし、例えば街中でコスプレイヤーを見ても少し驚く位で「何かそういうイベントでもやってるのかな?」くらいには市民権を得ていると思う(体感として)。 というか、アニメで町興しなどもう普通だ。逆に僕の様に酔っ払ってガストで大声で「エリックドルフィーがどうたらこうたら」と騒いでる方がよっぽどキモいと思うし、喫茶店にマーク・ロスコの図録が置いてあったり南方熊楠の菌類図譜が置いてある方がよほどギョッとする。

色々書いたが、僕も立派に中年の部類なので若者の事はわからない。なので、実際のところは若者達的にはまだまだアニメ諸々はサブカルチャー扱いなのかも知れない。となるとサブカルチャーは長くて辛くて険しい道なので店主には頑張ってもらいたいと強く願うばかりだ。
  


Posted by スギーリトルバード at 18:39Comments(0)日記