2018年08月06日

ひと夏のファンタジア




8.5(日)


妻と娘が里帰りの日。お盆までの1週間強を妻の郷で過ごすのだ。2人を高速バスに乗せるために梅田までドライブ。久しぶりの梅田は随分と変わっていて、大阪駅側からヨドバシの方に移動すんの、すんげー便利になってんのな‼︎ 知らない街のようだった。




高速バスの出発時間まで大阪在住の妻の友人とランチの約束をしていた。その待ち合わせのためにグランフロント大阪へ。早め早めの行動で有名な私は、案の定、設定時刻よりも30分以上早く着いた。時間を潰すのにキッズスペースのようなものを求め移動したが、そこは有料のスペースであった。たかだか30分のために支払うには料金設定が高いので、娘には悪いが諦めた。その隣に何ちゃらLABという名のスペースが。ラボという名が付くくらいで、いくつかの大学のゼミの研究成果などを発表するブースのようなものが数個あり、その中でも特に興味をひいたのはVRの研究。しかも体験できる。以前からVRに興味津々の私は飛びついた。VRってすごいな。想像以上やった。PSVRにはバイオハザードがあるらしいが、このリアリティと現実感だとしたら、まともにやると気が狂うんじゃないか!というレベルだ、と思う。さんざぱらVRで遊んでる内に友人Kが到着。そして、なんとも洒落たフードコート的なコーナーで、昼飯を食べながら互いの近況報告や駄話を。妻の友人といえ、付き合いもそこそこ長くなってきたし、もとより話をしていてもなかなかに楽しい人物なので、私も盛り上がる。




そして、バスの時間が近づいたので見送りをする。たかだか1週間の別離だが、今生の別れのように人目も憚らず人だかりができるほど泣いた。嗚咽が出るほどの号泣。バスが出た後も追いかけてしまうほど、寂しくて仕方がなく、悲しさを紛らわせるために映画でも見ようかと思い、ざっと検索したが、特別に見たい映画はない。ミッションインポッシブルの最新作でも見るか!と思ったが、上映時間がどこも中途半端。他にもないかと調べている内に面倒になり、ヨドバシカメラに移動し、ヘッドホンとBluetoothイヤホンを物色。なるほどなるほど、メーカーごとに視聴した後はオーディオスピーカーのコーナーへ。バカみたいな値段のスピーカーやケーブルやアンプなどを眺めたり視聴したりして、まだ見ぬプライベートオーディオルームへの憧れを夢想した。しかし、これは長い時間続けると現実と乖離し過ぎて、心に穴が空き、虚しさだけが残ってしまいアルコールや麻薬やカジノに手を出して依存してしまうので、いそいそと近くのタワレコへ移動。ここはここで、欲しいものがあり過ぎる上に、自由に使える持ち金はほんのわずかなので、段々と面倒になってきて「全部買えないならもういっそ1枚もいらん!!」と割と大きめの独り言を言いながらブチキレて帰ろうとしたその瞬間目に飛び込んできたのはキップ・ハンラハンの新譜!(3月に発売してたんやね。) その字面だけで、ギュンと胸をつかまれたので、先程までの気分はどこへやら。スキップしながらレジにむかい購入。そして、それを聴きながら時速520キロで御坊へ帰った。1曲目の1音目から「あぁ、キップ・ハンラハンの音楽だ」と思った。少し前に見たジム・ジャームッシュの最新作「パターソン」と同じで、作家性が物凄くハッキリとしている人が、同じ道の延長線上でさらにとんでもなく深いところに行った様な印象がある。




本来は都会の空気や人混みなど、それほど気にならない性質だったが、久しぶりなのと子連れでの移動で疲れたのか、帰宅後、少し酒を飲んだら予想外に酔いが回った。テレビをなんとなくつけていたら高校野球総選挙というテレビ番組が始まった。今も今までも、高校野球に全く興味もなかったのに、酔っていたせいか、4時間も思いっくそ見入ってしまった。私がボケーっと生きている間に、これだけのドラマチックな展開の試合が行われていて、高校球児達はこんなに凄い人生を歩んでいたのだねぇ。すごいわ。僕は何も知らないなぁ。あと、バチェラージャパンもそうだけど、こんなもん演出しようと思ってもできるもんじゃないねぇ。そら、高校野球を愛している人がたくさんいるはずだわさ。そういえば、清原選手はシャブであんなにボロカスに色々と言われていたのに記録は記録なのかバッチリランクインしてた。何のためにワーワー騒いだんや。この方式で行くなら、モーニング娘。を語る時に加護亜依ちゃんがまるで存在しないかの様に振る舞うのはやめて欲しい。ちょっと前に横道それてしまったが、球児達よ、今年も日本中の期待とおじさん達のお小遣いを背負って、白球を追いかけて、体調に気をつけながら気温よりも熱い闘いを! ちばりよー!!  


Posted by スギーリトルバード at 19:18Comments(0)日記