2016年08月18日

愛ってなんだろう。



県外の人に注意するのは気がひけるのですが、「和歌山」とだけ書かれても、和歌山県はとても広いので、和歌山市、有田、御坊、田辺、串本、新宮くらいまでは説明していただきたい。「アメリカ」とだけ言われてもわからないのと同じです。という説明をした後に「そんなの47都道府県全部そうだろうが!」と気づいた私もかなり脳味噌が少ないな、と思いましたスギーリトルバードです。


当ブログをご覧の皆様、ご機嫌麗しゅう存じます。暑さ寒さも彼岸まで、とありますので朝夕はほんの少しですが、涼しくなってきていますね。




さて、宣言通り坂本慎太郎さんの新譜「できれば愛を」について少し書きたいと思います。

坂本慎太郎さんの経歴は、音楽好きならばご存知だろうし、知らない方は検索していただくとして、今作でソロ3枚目となります。前2作とも素晴らしい作品で、私はダンスミュージックの形態をした変態ポップミュージックだと考えています。踊れるけど気持ちが悪い。私が知らないだけかも知れませんが、世界でも2つとない音楽を作り上げています。それ位のオリジナリティを確立している。


お馴染みにはお馴染みの面子でのメンバー、スタッフで制作されており、トリオバンドで練り上げたという楽曲は、生バンドにしては妙に機械的で、グルーブしてる様なグルーブしていない様な気持ちの悪い音楽だ。

この感じは1作目から一貫しているのだが、今作はもっともっと研ぎ澄まされた気持ち悪さ。クラウトロックをご存知の方は、あの辺りの音を想像されると近いものがあるかも知れない。(その右斜め上くらいにはあるが。)

それと、少ない音数で隙間がたくさんあるのも私は好みだ。音楽も情報も同じで、たくさんあるのが良いとは限らない。必要なものが必要なところにあれば、それでいい。


あとは、やはり歌詞。こんな言語感覚の持ち主は日本には1人しかいない。兄弟でやっている頃のキリンジも面白いが路線が違う。若手ならトリプルファイヤーも良いがこちらもまた路線が違う。


先日のサニーデイサービスといい、坂本慎太郎といい、日本にはこんなに素晴らしいミュージシャンがいるので今年のレコード大賞はこの2組のどちらかにあげて欲しい。

次は、アルゼンチンのコントラバス/チェロ奏者のフェルナンド・シルヴァのアルバムが素晴らしかったので気が向いたら書いてみようかと思います。


  


Posted by スギーリトルバード at 21:46Comments(0)日記