2016年07月04日
7/3の出来事
夜遅くに電話が鳴った。
K先輩からだった。
「U氏が御坊にいるから会わないか？」
と言った。
U氏は、
私の中学の先輩であり、
ギターの手ほどきをしてくれた人であり、
ヒーローだ。
東京にいる、
と風の噂で聞いた事はあるが、
20年くらい会っていない。
勿論「会います」と答えた。
私の近所のコンビニで落ち合い、
そのままティーンネイジャーの様に、
いい年齢の大人が路上で飲んだ。
色々と変わったU氏の様な気もするし、
全然変わらない様な気もした。
U氏は私の事を憶えているような憶えていない様な口振りだったが、それでも楽しく飲んだ。
私は少し緊張していたのか、
ずっとドキドキしていた。
それでも、約20年ぶりの再会を噛みしめた。
なんとなく、
お互いの近況はなるべく語らずに、
何もない様なフリをして、
酒を飲んで、
みんなで酔って、
暗い話や明るい話をして、
笑ったり、
黙ったり、
相槌をうったりした。
短いけれど、
そんな時間が過ぎた。
そして、
何事もなかった様な
素っ気のない挨拶を交わして
それぞれの家に帰った。
